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みんなの野菜育てるプロジェクトはじめました。

 土地は地球の一部。だれのものとか所有があるのは未だよく理解できない。だから畑にはできるだけみんなが集まってそれぞれに好きな野菜をつくれたらいいなと思う。今日はG先輩夫婦がやってきて、畑に野菜をうえた。G先輩と奥さんのSちゃんは去年1日中田んぼへ牛糞まきを手伝ってくれた、懲りずに今年も白州へ来てくれた。
 好きな野菜の苗を買いにいって、G&Sファームづくりがはじまった。鶏糞をまいて石灰をまいて土をつくり、畝をつくって、苗を植える。二人仲睦まじく苗や種を植えていく…。
 二人が植えた野菜は、トマト、ズッキーニ、パプリカ、茄子、かぼちゃ、ほうれん草…。
 夕方から、畑でBBQ。Sちゃんが私の天婦羅のファンだと言うので、ウドや椎茸、そこで抜いたよもぎなどを天婦羅にした。そして、七輪で炭をおこして肉やら野菜やらを食べる。ご飯も炊く。外で皆で食べると、本当に美味しい。はやく畑で採れた野菜を食べる日がくると幸せだね…などと話しながら夜が更けていった。
 

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ミニ大根の種を蒔く。

 ちょっとの時間でさっさと種をまく。種を蒔けば未来には実がなる。蒔かなきゃ始まらない。これが農業の基本。たった30分程の時間で、ほいほいほいと種を蒔いた。
 畝の上に15センチ間隔で丸く軽く窪みをつくり(空き缶の裏やら木槌やらで軽く押す)そこにミニ大根の種を3粒づつおく、「いや、2粒にしよう」と途中から彼が言う、1粒づつ回収し2粒づつにして、軽く土をかけ、そして水をかける。かぶせる土はこれくらいで大丈夫か、芽が出るかといつも不安になりながら神経質に土をかける。彼が「大丈夫。種は強い」って言った。(彼は野菜に対しても過保護じゃない、野菜に全て任せているような感じである。)そう言われても芽が出るまではいつもどきどきする。明日雨が降るといいなと思いながらちょっと乾いた土を眺めていた。

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芽が出た!(ミニカリフラワー、ミニキャベツ、ズッキーニ)

 今日は朝から椎茸畑へ行き。午後は家で仕事。夕方から私たちの畑へと自転車で出掛けた。復元した基地はちゃんとその場所にあった。彼が頑丈な杭を買ってきてしっかりと補強したから一安心である。
 植えたじゃがいもも無事に埋まったままだった。すべての無事にほっとした。
 そして嬉しい発見。先週、蒔いたミニカリフラワーとズッキーニとミニキャベツの種の芽が出ている。ちいさなちいさな芽の誕生に心が躍る。親馬鹿のようにいろんな角度から愛しい「芽」の写真を撮った。夕方の甲斐駒ケ岳が桜色だった。日々、草木が伸びる。この春のエネルギーを感じるとなんだか飛びたくなってしまう。
 
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椎茸がぽこぽこ出る。

 こまめ救出後、椎茸畑へと急ぐ。春がきて草木も伸びる、椎茸も伸びる。大収穫の日々が続く。嬉しいが忙しい。選別して販売したり干し椎茸にしたり…、採れれば採れるほど忙しい。今日は午後から小学校で打ち合わせの仕事。忙しい皆を置いて、私はいつも自分の仕事に出掛ける。明日も明後日も仕事で椎茸畑には行けない。心苦しく大発生の椎茸を眺めた。

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基地もこまめも吹っ飛んだ。

 朝、携帯電話に着信有り。私たちの畑の隣のおじさんから。留守電に「おたくの畑のテントが風で舞っていますよ」とのこと。朝から独りで畑へ行ってみると、予想以上の大崩壊…。基地は吹っ飛んでいた。パイプにチェーンでくくりつけていた耕耘機「こまめ」も一緒に吹っ飛んでいた。確かに夜は風がとても強かった。しばし呆然。
 独りでせっせこ片付けた。薮の中にふっとんだテントのパイプに宙ぶらりんにぶらさがっている「こまめ」をどう救出するか…、体中の筋肉をつかって小さい割に重い「こまめ」を持ち上げた。
 こまめを救出したところで、彼がやってきた。一緒にテントを持ち上げて運び、風の通り道でない新しい場所に基地を移転した。こまめも一晩宙ぶらりんであったにも関わらずちゃんとエンジンがかかった。一件落着。だが、風の力を思い知った一件であった。

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椎茸菌床づくり…お疲れさま会

 1月から始まった椎茸やなめこ、ひたらけの菌床づくりが4月中旬漸く終わり、今夜はN氏とその奥さんのK子さん、M氏と彼と私でお疲れさま会を開催。毎年恒例になっている。清里のROCKにて。
 思えばマイナス8℃の部屋の中で朝から作業をしていた。凍えながら。つい最近春になり、あっというまにもう20℃の日々。植菌した菌床玉は順調に真っ白に菌が培養されつつある。1月につくった夏の品種はあと一ヶ月もすれば椎茸がでてくる。そうか、もうすぐ5月か…。菌床づくりの長い忍耐の冬のトンネルを抜けてほっとしたら、もう短い夏がくる。
 そんなことを話しながら和やかに心底慰労したひと時。生ビールが美味しかった。これから本格的にきのこ以外の農事がはじまる。
 N氏の高校の頃の話を聞いていた。戦後間もなくの農村の風景…、山道を「ほおば」を履いて学校に通った…と。ほおば?私は朴葉のはっぱを足に敷いて歩いていたのか…と勝手に想像しながら聞いていた。「ほおば」ってわかる?と聞かれたから、葉っぱですか?と聞いたら爆笑されてしまった。「ほおば」とはゲゲゲの鬼太郎が履いているようなヒールの高い下駄のようなものだった。…、そんなヒールを履いて隣町まで急な山道を1時間以上毎日往復するのか、N氏の根性(ずく)はこうやって培われたのか…と思った。こうやって、生ビールを飲みながらN氏の少年時代青年時代の話を聞くのは、この上なく楽しい。映画を見ているようなエピソードと美しい風景が頭を流れる。
 いい時間だった。
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ミョウガを植える。(多年草)

多年草だから、末永くお付き合いできる場所に植える。ミョウガは直射日光よりやや日陰を好むらしい。今、芽吹いたばかりの木が夏は木陰をつくってくれるいい場所を選んだ。どうぞ、しっかり根付いてください。

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ネギの苗を植える。

畝をちょっと高くして、ネギの苗を寄りかからせるように並べていく。ちゃんと根付いたら寄りかかっていたネギが自力で立っていくのだと。根を張ったら自立するのか、ネギは。

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ジャガイモを植える。

 男爵芋、メークイン、ワセシロ、キタアカリの4種類のジャガイモを植える。
畝をつくる。マイ鍬を初めて使う。鍬をしばらく水につけて木の柄を膨らませ刃としっかり固定させる。さあ、畝づくり開始。へっぴり腰の慣れない手つきで鍬で畝をつくる。次第に上手になっていく。
石灰と鶏糞が今年の栄養素。黄色い糸に沿って石灰を鶏糞を蒔いたら、こまめで耕耘して鍬で畝をつくる。等間隔に種芋をうめていく。

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春の姫鱒、今年も食べて幸せになる

 昨夜は遅くまで白州での遊びの師匠N氏の家へ。N氏は24時間遊ぶことができる。その時間ごとにある自然の遊びを知っている。寝ないで遊ぶ彼はやはり師匠だ!N氏は本栖湖へ明け方から釣りへでかけ、きらきらとした姫鱒を釣ってきた。湖上に一日中ひとりで浮かんでいたN氏の顔は春の日差しでこんがりとやけていた。そんなN氏の家に総勢15名ほど集まりわいわいと姫鱒を囲む。

 春の姫鱒はやはり美しかった。姫鱒のフライ、揚げたてを食べる。骨がやわらかく頭から桜色の身までほくほくと一瞬で食べてしまう。例のごとく、美味しいと顔がにやける。美味しい!と言葉にしてしまう。一口たべた友人皆の顔が輝いた。
 それほど脂こくなくといって淡白ではない。しっとりとした身はほのかな甘みを持ちクリーミーである。勿論川魚独特の臭みは一切ない。味わいはあっというまに口の中を泳いでどこかにいってしまった。魔法のようである。

 そして、もう一つ。庭で飼っている日本蜜蜂の蜂蜜を味見…。N氏は、暗い庭にでて、蜂の箱から蜂蜜をお皿にちょっととってきてくれた。一緒に部屋に日本蜜蜂が一匹ついてきた。ほのかにあたたかい蜂蜜を指ですくって、指を舐める。瞬間に笑いが込み上げる、美味しい!
 蜂蜜の味は、春がおしよせてきたこの何週間の花々の結晶の香り、空に飛んでいってしまうような甘い軽やかな味。誰かが桜の花の味がすると言っていた。牛糞の匂いがするとも言っていた。美味しいものには糞の匂いが隠されていると言うものだが、確かに生き物のコクのような深みを感じる。唾液を誘う甘い香り。
 
 私たちが蜂蜜を舐め、その他美味しい手料理を私たちが食べているその間、一匹の日本蜜蜂は部屋に入り込んだまま天井の蛍光灯の周りぐるぐると歩いていた。赤ちゃんも子どもも青年も成人も中年も…おばあちゃんもみんな一緒にわいわい食べるから尚美味しい。和やかでそして美味しい白州の集いをこうやっていつも催してくれるN氏に感謝する。

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今日は研修 

朝から夕まで研修。内容は企業秘密…?。話を聞いたり勉強をするのはとてもいい刺激です。充実したあっという間の研修でした。
通勤?路の景色もまた綺麗だったので、ついつい記念撮影。桜を楽しめる季節が長いのは、場所による標高差の激しい北杜市の素晴らしいところです。桜の種類も様々…。贅沢な場所だな。今日はさすがに畑へは行かなかった。

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苗作りから

朝から夕まで仕事で外出。夕方帰宅後…畑へでかけた。どんどん陽も長くなり1日が長い。
今日は、苗をつくるためポットに種を蒔く作業。畑を耕すのと同時進行で苗もつくっておかなくてはならない。今日蒔いた種は、ズッキーニ、レタス、ルバーブ、キュウリ、ミニカリフラワー、ミニキャベツ、坊ちゃんかぼちゃ、茄子(飛天長)。栄養のある腐葉土の上に、指先で2〜3粒づつ種をつまみ、蒔いていくささやかな作業。日没からできたてのお気に入りの基地のなかで地道に種を蒔く時間は静かで至福の時であった。

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基地も完成になりつつあり

畑には、私たちの基地をつくった。テントのようなものだけど、農具をしまっておいたり、お茶を飲んだり、作業をしたり…と多目的な空間。電気も水もないけれど、夕暮れはランタンを灯してちょっといい雰囲気。ウイスキーを持ち込んで読書の基地にしようかなあ…なんて考えたりする。夜の音が聞こえて来るような静けさもいい。ますます畑仕事が楽しくなってきた。
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こまめちゃんの能力に感激した

森の中での仕事後、夕方から畑で。ちいさな耕耘機の「こまめ」を動かす…。広い土地をぐんぐんと強い力で耕してくれる。私はまだまだこまめを上手に扱うには練習が必要だけど、彼とこまめが何往復と畑を耕していった。荒れ地のような雑草だらけの土地が、すっかり畑らしくなってきた。

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朝から夕まで森のなか 右近桜の花びら

森の中は新芽の黄緑の色が光に品よく透けている。何種類もの桜が揺れて花びらがふるふると舞っている。右近桜のうす緑の花びらに感激する。シャクナゲの花のつぼみの色はかっこいい。ミツバツツジの新芽が鮮やかで眩しい。どこもかしこも春の美しさに満ちていた。朝から夕まで春の森でくるくる働く。ちょっと歩くとたくさん発見があるから、森にいるとついつい興奮してしまう。毎日、今だけ、今を逃すともう二度と見ることがない景色。ついつい写真を撮る。

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こまめとごんべい

彼は我が子のように呼び捨てで呼ぶ、こまめとごんべい。
まだ家の中から外に出していない。明日、いよいよ畑に連れていこうと思っている。

こまめ(耕耘機)とごんべい(種まき機)

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山椒の芽吹き

春の香りといえば「木の芽」。K子さんに貰った筍を料理していると「木の芽」の香りが頭をよぎる。無性に「木の芽」を欲している。畑の隅に山椒の木がある。見に行くと、ようやく少しだけ芽が出ていた。背伸びをして刺のある枝に顔を寄せ、芽吹いた緑に鼻を近づけると、もうちゃんと「木の芽」の香りがした。美味しいものが食べたくなる香りだと思う。

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桜が満開、空は晴天。

 白州はようやく桜の花が満開。昨日一日降り続いた雨はあがっていた。朝から澄んだ青空に心を奪われる。畑についてもうろうろと歩く。命があちこちでぐんぐん育っていてうきうきしてくる。蕗の薹はすっかり蕗の畑になっている。
 椎茸の出荷を手伝い、冬から続く菌床づくりを手伝い、午前中はくるくると働いて過ごした。

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たけのこ はつもの

 K子さんに筍を頂く。金色の産毛がやわらかい小ぶりの美味しそうな筍。湯がいて刺身で食べた。春のほろ苦いほろ甘い味に感激した。残りは、天ぷらにしようと思う。いろいろ春のものを摘んできて一緒に揚げようと思う。とりたての椎茸や白ヒラタケも頂いた。これも天ぷらの素材だなあ。アローカナの青い卵もたくさん。幸せだと思う。

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祝!アワファースト開墾 

 今日は、記念すべき農地の開墾スタートの日。青空が眩しかった。初めて買った草刈り機で草原をひたすら刈っていく。まずは「1反分」。約300坪。まだまだ種を蒔くところまではいかないが、とにかく土ができるまで、大切に畑をつくっていこうと思う。思うよりも楽しくて嬉しくてわくわくしていた。この1反分をスタートに、この周りの畑を全部で8反分程貸して頂いた。これから徐々に開墾していく…。
 山梨県北杜市白州町にあるちいさな丘の木々に包まれた畑が広がる豊かな台地。土の質はとても良い。鶯の声をききながら、丸一日草を刈る。そうか、鶯も丸一日鳴いていたってことだ。甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、八ヶ岳…と美しい山が目の前にそびえる。まだ白く雪が残っていてなんだか神々しい。
 これから、ここでいろんな野菜や、野菜から広がるあらゆるものをつくろうと思う。楽しみだあ〜!
K子さんはこの場所がブルーベリー畑になるという夢を2回もみたと言う。だから少しブルーベリーの木も植えようと思う。…が、この畑の土には鹿の足跡がいっぱい。イノシシかな?これから動物達とどうにかやっていかんといけないなあ。と今は悠長に思っている。

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「SEMPO」観劇

ナチスに追われたユダヤの人達にビザを発給し6000人の命を救った杉原千畝を主人公にしたミュージカル「SEMPO」を観に行く。シナリオセンター同期(とはいえ大先輩!)の大谷美智浩氏が演出脚色を手掛けるということで、シナリオセンターの同期仲間E氏,T氏,F氏,S女史,T女史,U女史,N氏の7名と新国立劇場で待ち合わせ。吉川晃司がミュージカルの主演!?と話題を呼んだ「SEMPO」、見終わった時にはすっかり吉川晃司の千畝に惹かれていた。何か完璧でなくだからこそ心を惹かれる役者だなあと思った。歌もしみた。すっかりファンになった。戦争という究極に個人が否定される環境下で、葛藤の末にも気持ちある個人としての自分自身を貫いた杉原千畝の強さを知ると、人は何でもできる、何でもしなくちゃいけないと勇気がでる。
 観劇後、まだ明るい夕のうちから新宿で飲み始める。いつもの勢いで「シナリオ談義」。ここは原島クラス授業中か!話も熱いが飲むのも熱く、すっかりいい気分でまだ明るい空を嬉しく思う。しばらくして大谷氏登場。大谷氏が加わり9名で飲み続ける。そろそろ二軒目です。大谷氏奥様も合流。場所を変えても私はかたくなに生ビール。お酒も話も途切れることなく、またもや熱い熱い「シナリオ談義」発展「何でも談義」…は続いた。隣のS女史とは永久に続きそうな「何でも談義」に花を咲かせた。いつものことだけど。
 大谷氏はこれからしばらく公演が続くのか。あの緊張感のある本番を毎回迎えるって…舞台って凄いなあとつくづく思った。

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春の京都 丸山公園

円山公園までの路地。途中に高台寺、しだれ桜が有名らしいが境内にははいらずに路地を歩く。高台寺の塀から垂れ下がる八朔の木も実も葉も立派だった。途中、また香のお店を発見。迦陵頻という。またしても静かな興奮が胸に迫り、思わず懐中香を買う。昔の殿方は自分の香りをブレンドして衣にたきしめていたという。ぼーっと歩いている割にはしっかり旅気分で楽しんでいる。
 八坂神社の境内を抜けて円山公園に入ると、お花見客で賑わう。桜はまさに満開。見事なしだれ桜、天国のように続く桜、桜、桜の園内。驚いた。ビール片手に騒いでいる人の輪に入りたくなった。陰の桜と陽の酒盛りのコントラストってものかしら。宴会の人の渦と頭上の桜に半分酔いながらぐるぐる公園を歩く。知恩院に行ったが、閉園の時間だったので、そろそろ帰りのバスに乗る。これもやっぱり混んでいた。

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春の京都 清水寺の桜

刺激的な毎日で一人きままに旅をする集中力も切れてきたかなと感じて、京都は素通りでもう家に帰ろうかなと思う。しばらく京都駅のカフェでぼーっとする。でも桜の季節にせっかく京都にいるのだから、よしちょこっと歩くかと混み合うバスに乗りこんだ。五条坂で降り、祇園周辺を歩く。清水寺は思った以上に人が多くて驚いた。さすが京都。ただただぼうっとして歩いていたけれど、今思うとあの桜は凄かった。産寧坂をくだり丸山公園までとつとつ歩く。途中、香の松栄堂に寄り思わずお香を買う。買い物などをするととたんに旅らしくなってくる。どれもこれも欲しくなってくるが、そんなに買えない…。お香の世界にちょっとハマりそうだと思った。

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春の大阪 夜の街

夜は友人Tと大阪で待ち合わせ。のどかな奈良から一転、梅田の夜は眩しかった。半年ぶりに会う友人とよもやま話に花が咲いた。そのまま彼女の家へ向かう。梅田駅の構内の石の床はピカピカだったから驚いた。

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春の奈良 大和野菜の数々

お昼は「粟 清澄の里」で大和野菜のお料理を頂く。一品一品丁寧に大和野菜について、オーナーのM氏が説明をしてくださる。M氏は歩く野菜図鑑のよう。豊富な知識と謙虚な人柄が魅力的な方だった。野菜作りからレストラン運営までを手がけており、私の夢のような生活を既に実現されている。奈良固有の伝統野菜栽培にこだわって種を集め育て栽培している。熱心な研究と農作業の連続を日々を思うと頭が下がる。そして奥様の日々の努力を想像するとまた頭が下がる。
 里芋の一種「八ツ頭」、奈良の伝統的な里芋「ウーハン」など…見るだけでも知るだけでも楽しい野菜をひとつひとつ丁寧に料理してコースでだしてくれる。食べていく為には合理的で画一的な栽培になりがちな職業農家だが、理想と感性を大切に体当たりで行動して、新しい「農業をして生きる」道を切り拓いているM氏のパワーはすごい。とっても勉強になった。
 何種類だろう?数えきれないほどの大和野菜を頂いた。私は、黒い大根が美味しくてもっと食べたいと無性に思った。

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春の奈良 依水園にて

依水園を鑑賞、回遊式の素晴らしい庭園の景色に息をのむ。特に二つ目の池の景色に出た時ははっと声がでた程に美しくて驚いた。どこまでが庭なのだろう。遠くか近くか奈良の御蓋山、春日奥山、若草山がゆったりと佇む。借景とはこういうことか!とどこまでも切れ目がない自然な流れの美しい庭園にしばらく心を奪われた。
 この二つ目の池の庭園=明治時代に裏千家十二世ユウミョウサイが造ったという「後庭」をガラス越しに眺めながら、趣ある茶室にて園主中村夫人より庭のことについてお話を伺う。正座をして飲むお抹茶にちょっと緊張した。5年ほど前まで通っていた裏千家は身に付いていたのか…とふと思ったりした。その一瞬の緊張も園主中村夫人の朗らかな人柄、奈良言葉のお話のリズムにほんわりと和んだ。
 「月の夜はきれい」という中村夫人のやんわりとした言葉が、頭から離れない。この庭園の上に浮かぶ月、池に映る月はどんな色だろうか。月明かりに照らされた強くくねる赤松の影は池に揺らめくんだろうか。想像しただけで興奮する。いつか必ず見たいねとエッセイストのMさんと話す。
 それにしても回遊式庭園の設計って改めて考えてみるとすごいと思う。歩き回ってどこからみても一通り絵になるように設計するってどうやって?。一カ所から定めた視点の美しさならともかく…、なんだか考えてもわからないけれど、とにかくふと考えたら驚いた。
 中村氏が蒐集された美術品が、園内の寧楽美術館に展示してある。お洒落だなと思ったのが、亀の形をしたの中国の公印…。渋いか。


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