朝から快晴。よし。良い食品博覧会。へ。

 晴天の八ヶ岳の麓。清里、清泉寮の牧草地の中で行なわれた「良い食品博覧会」へ行ってきた。晴天の博覧会、会場のステージでは、春に奈良にご一緒したフードジャーナリストの向笠千恵子さんが作り手にインタビューをされていた。向笠さんの食への愛情と深い知識が作り手の方々の心を解し共鳴している様子がとても眩しかった。心ある作り手の食品は心ある人へと伝わっていくんだなと感じた。
 各ブースでは全国から集結した、味噌、みりん、酒、油、煮干し、鰹節、漬け物、餅、練り物…いろいろな食品とその作り手が自慢の食品の試食を勧めてくれる。天国のようだった。

 良い食品って、作り手と美味しいものを求める町の人が育てていくもの。美味しいものを作りたい人だけでも、美味しいものを求める人だけでも、存在しない。その町にある昔ながらのいいもの、今に始まったいいもの。いい食品を売りたい人と買いたい人たちが住む町があって、「その商品」は存在するのだ…各ブースで作り手のおじちゃん達と話していて、今日あらためてそう思った。
 清里の空は青くて山に手が届きそうなくらい澄み渡っていた。帰りにソフトクリームを頂きました。歯にしみたけど、どんどん食べた。美味しかった。

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ファームエイド2008銀座

 養蜂家藤原氏の蜂蜜も出展ということでファームエイド2008銀座へ皆で向かう。外苑前から地下鉄で銀座へ。私はいつものように切符を無くして出口で支払う。(切符はいつも小さすぎて無くしてしまうから、PASMOを買ったが、買ったPASMOを家に忘れた。いつもどうしようもない。…。)
 通りにでて少し歩くと、会場。ハッピをきてお餅つきをしていた。そのつきたて餅を買う為に人が並んでいた。さすが銀座。
 豆もちをワッフルトースターで焼いたコッフルを食べた。さくっとして米の味に安堵してなかなか美味しい。一緒に行ったTさんはみかんもちのコッフルを買った。ちょっともらう。これも美味しかった。
 養蜂家藤原氏とご挨拶、笑顔を撮影。藤原氏は銀座はちみつプロジェクトでも有名な養蜂家。前回の奈良で別れる時に「皆さん、僕のことは忘れても蜂のことは忘れないでください」と名言を残して去っていった。そんな蜂を愛する藤原氏は今日は蜂を連れて養蜂家の出で立ちで登場した。
 皇居の森の花々の蜂蜜を買った。東京にも街路樹を含めたくさんの木が生きている。蜂はどこでもしっかり働く。ばらばらでなくみんな一緒連れ立って花の蜜を集めてそしてちゃんと巣に戻って来る。飼ったら可愛くてしかたないだろうな。うちの農園でも日本蜜蜂を飼いたい…と改めて思った。

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コンクリートの合間の土の上で

 ファブリス氏の提案から始まったアートで街を野菜畑にするプロジェクト。プロジェクトの主宰でもあるW氏に畑を案内してもらう。ちょと空き地になっている神宮前3丁目の畑には野菜の苗がぽちょんぽちょんと植えられていてとてもキュート。ファブリス氏のつくったかかしもキュート。
 企画の種がいっぱい詰まっているW氏の話はとても面白かった。彼はシードバンクのような人。人と人をつなげる種を心にいっぱい持っている。この空き地の畑を中心に街のあちらこちらに野菜の苗が植えられている。夏になるころには、トマトやキュウリがカラフルに街を彩ってくれるのかな。雨上がりのコンクリートの合間の土がエネルギーを発散し輝いていた。


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農とアートの境界線

 ファブリスイーベル氏にお目にかかるために神宮前のワタリウム美術館へ急ぐ。ファブリス氏はパリ在住のアーティスト。地下鉄をでると雨が降っていた。少し雨に濡れて美術館へ着いた。講演は終わっていたが、自己紹介と少しだけお話をすることができた。通訳を介して話すというのはなかなか心をダイレクトに交換できないなと思っているうちに、彼はフランスへ向けて帰る時間が来てしまった。いつかうちの畑にも遊びにきてください。といい、彼はまた5月に日本に来るからその時に行けたらいいねなど話してくれた。5月はシャネル社のお招きでくるそうだ。農業とアートの境界線を大きなステージで表現している彼にお目にかかれてよかった。シャイで真摯な印象を受けた。

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春の京都 丸山公園

円山公園までの路地。途中に高台寺、しだれ桜が有名らしいが境内にははいらずに路地を歩く。高台寺の塀から垂れ下がる八朔の木も実も葉も立派だった。途中、また香のお店を発見。迦陵頻という。またしても静かな興奮が胸に迫り、思わず懐中香を買う。昔の殿方は自分の香りをブレンドして衣にたきしめていたという。ぼーっと歩いている割にはしっかり旅気分で楽しんでいる。
 八坂神社の境内を抜けて円山公園に入ると、お花見客で賑わう。桜はまさに満開。見事なしだれ桜、天国のように続く桜、桜、桜の園内。驚いた。ビール片手に騒いでいる人の輪に入りたくなった。陰の桜と陽の酒盛りのコントラストってものかしら。宴会の人の渦と頭上の桜に半分酔いながらぐるぐる公園を歩く。知恩院に行ったが、閉園の時間だったので、そろそろ帰りのバスに乗る。これもやっぱり混んでいた。

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春の京都 清水寺の桜

刺激的な毎日で一人きままに旅をする集中力も切れてきたかなと感じて、京都は素通りでもう家に帰ろうかなと思う。しばらく京都駅のカフェでぼーっとする。でも桜の季節にせっかく京都にいるのだから、よしちょこっと歩くかと混み合うバスに乗りこんだ。五条坂で降り、祇園周辺を歩く。清水寺は思った以上に人が多くて驚いた。さすが京都。ただただぼうっとして歩いていたけれど、今思うとあの桜は凄かった。産寧坂をくだり丸山公園までとつとつ歩く。途中、香の松栄堂に寄り思わずお香を買う。買い物などをするととたんに旅らしくなってくる。どれもこれも欲しくなってくるが、そんなに買えない…。お香の世界にちょっとハマりそうだと思った。

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春の大阪 夜の街

夜は友人Tと大阪で待ち合わせ。のどかな奈良から一転、梅田の夜は眩しかった。半年ぶりに会う友人とよもやま話に花が咲いた。そのまま彼女の家へ向かう。梅田駅の構内の石の床はピカピカだったから驚いた。

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春の奈良 大和野菜の数々

お昼は「粟 清澄の里」で大和野菜のお料理を頂く。一品一品丁寧に大和野菜について、オーナーのM氏が説明をしてくださる。M氏は歩く野菜図鑑のよう。豊富な知識と謙虚な人柄が魅力的な方だった。野菜作りからレストラン運営までを手がけており、私の夢のような生活を既に実現されている。奈良固有の伝統野菜栽培にこだわって種を集め育て栽培している。熱心な研究と農作業の連続を日々を思うと頭が下がる。そして奥様の日々の努力を想像するとまた頭が下がる。
 里芋の一種「八ツ頭」、奈良の伝統的な里芋「ウーハン」など…見るだけでも知るだけでも楽しい野菜をひとつひとつ丁寧に料理してコースでだしてくれる。食べていく為には合理的で画一的な栽培になりがちな職業農家だが、理想と感性を大切に体当たりで行動して、新しい「農業をして生きる」道を切り拓いているM氏のパワーはすごい。とっても勉強になった。
 何種類だろう?数えきれないほどの大和野菜を頂いた。私は、黒い大根が美味しくてもっと食べたいと無性に思った。

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春の奈良 依水園にて

依水園を鑑賞、回遊式の素晴らしい庭園の景色に息をのむ。特に二つ目の池の景色に出た時ははっと声がでた程に美しくて驚いた。どこまでが庭なのだろう。遠くか近くか奈良の御蓋山、春日奥山、若草山がゆったりと佇む。借景とはこういうことか!とどこまでも切れ目がない自然な流れの美しい庭園にしばらく心を奪われた。
 この二つ目の池の庭園=明治時代に裏千家十二世ユウミョウサイが造ったという「後庭」をガラス越しに眺めながら、趣ある茶室にて園主中村夫人より庭のことについてお話を伺う。正座をして飲むお抹茶にちょっと緊張した。5年ほど前まで通っていた裏千家は身に付いていたのか…とふと思ったりした。その一瞬の緊張も園主中村夫人の朗らかな人柄、奈良言葉のお話のリズムにほんわりと和んだ。
 「月の夜はきれい」という中村夫人のやんわりとした言葉が、頭から離れない。この庭園の上に浮かぶ月、池に映る月はどんな色だろうか。月明かりに照らされた強くくねる赤松の影は池に揺らめくんだろうか。想像しただけで興奮する。いつか必ず見たいねとエッセイストのMさんと話す。
 それにしても回遊式庭園の設計って改めて考えてみるとすごいと思う。歩き回ってどこからみても一通り絵になるように設計するってどうやって?。一カ所から定めた視点の美しさならともかく…、なんだか考えてもわからないけれど、とにかくふと考えたら驚いた。
 中村氏が蒐集された美術品が、園内の寧楽美術館に展示してある。お洒落だなと思ったのが、亀の形をしたの中国の公印…。渋いか。


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春の奈良 朝の散歩

昨晩は夜遅くまでホテルロビーにて雑談に花が咲いたのだが、朝は6時半から奈良公園を散歩することに。朝の奈良公園、鹿もしっかり目を覚まして草を食べていた。空がぼおっとしていて、公園内の花や木の葉の動きがスローモーションで見えるような静けさがたまらなく気持ちよかった。
公園を出て大通りを渡り少し静かな路地を歩くと東大寺の裏に出た。少しの散歩のつもりがホテルに戻ったのは9時過ぎ。慌ててチェックアウトをして皆との待ち合わせの場所に向かう。

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春の奈良 Le BENKEI

日が暮れる頃、O氏の自家農園をみせていただく。前日に養蜂家のF氏と設置したという日本蜜蜂も見せてもらった。可愛がっている様子が伝わってきて、なんだか素敵だなと思った。久しぶりに土を踏んでほっとしたのも束の間、O氏のレストランLe BENKEIへ入る。なんだここは!という別世界。私には畑の土のほうがしっくりいくのだが、別世界にも関わらずかなりリラックスしていた、それは何故かというと、食事が美味しかったから。集中して一皿一皿楽しめる、お皿と会話できるような料理だった。美味しいものを前にすると美味しいといいながらリラックスした一人の世界に入ってしまう。ここでもそうだった。
 特にフォアグラと大和の丸茄子のフリットにかかっていたマディラソースは絶品だった。いや、蝦夷アワビのハーブポワレの下に遠慮がちにひかれていたエンドウ豆と木の芽のリゾットの香りと味わいも絶妙でした。どのお料理もお皿の中央の主役が見事な素材で強い確かな味だったけれど、その脇に添えてある脇役達の存在感が繊細に行き届いており立体的なドラマを創りだしていた。私は終始にこにこしながら食べていたと思う。お皿と語り合いながら。さらりとして濃厚な、歌っているような、遊んでいるようなそんなお料理で、とても美味しかったし、何より楽しかった。
 スローフード奈良の皆さんとSF江戸東京のメンバーでの交流会。話も弾んで心も弾んで、それはそれは楽しい一夜のひとときでした。また食べたい。また来ます。

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春の奈良 東大寺にて

奈良の大仏さま…の東大寺に半年ぶりに行く。前回の秋晴れの東大寺もよかったが、桜満開の春霞の東大寺もまた素晴らしかった。O氏と親交のある狭川普文氏に東大寺をご案内頂く。かの有名な二月堂の修二会(お水取り)の大導師を今年つとめられた狭川氏のユーモアと意思のあるリズムのいいお話を聞きながら、大仏さまを見上げるありがたいひとときだった。しっかり狭川氏のファンになってしまった。
 春の東大寺、しだれ桜の濃いピンクとソメイヨシノの薄いピンクがまざりあったやわらかな色合いの広い敷地を歩いていたら、昔の人々の思いがふと近くにあるように感じた。

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春の奈良 むさし野にて

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春の奈良へ

スローフード江戸東京の皆さんと奈良で待ち合わせ。華やかな顔ぶれ!奈良でお迎えくださったのは、スローフード奈良代表のO氏、奈良県庁農林部主任調査員のKさん、料理研究家のSさん…など。銀座蜂蜜プロジェクトでもご活躍の養蜂家のF氏も合流。東大寺近くの料理旅館むさし野にて。ご挨拶。ご挨拶。ご挨拶。県庁のKさんより奈良の食材についてお話を伺う。
耳と心に熱く残ったのが「大和肉鶏(やまとにくどり)」という鶏肉のこと。その「大和肉鶏」を釜飯にして頂く。「美味しい!」と私は5回くらい声をあげた。最初はその釜飯が「大和肉鶏」入りと知らずに「美味しい」と声をあげ、ああ、これが、かと知って改めて一口だべてついまた「美味しい」と言う。美味しいものを食べるとつい「美味しい!」と声を出してしまうのが私の弱点だと思った。とても美味しかったからしょうがない。
皆さん、奈良には「大和肉鶏」があります!ぜひ、味わってくださいませ。

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旅をすると春も動く

白州をすこし離れ、鎌倉扇ヶ谷に滞在していた。久々にみた鎌倉の海がとても新鮮だった。春の海だった。櫻は既に満開でぽろんぽろんと風に揺れていた。朝、窓の外から鶯のこえが聞こえるのにはとても驚いた。テレビでは各地で満開の櫻の花のニュース。あっというまに春がきていると思う。そして、この霞んだ色合いの春が去っていくのは惜しいと心から思う。

春風は花のあたりをよきてふけ心づからやうつろふとみむ 
藤原良風

白州に戻ればまた春をリプレイできるけど。
新宿から白州への道。車窓の桃畑や山の梅が鮮やか。芽吹こうとする山の枝の葉が重なって春霞にぼんやりと浮かぶ。ゲルハルトリヒターの絵のようにぼんやりと見えてしっかりと生きている。
白州に戻ると、まだ櫻の莟も堅く、ようやく梅が満開の頃であった。


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海と山を行き来する。
鎌倉の海と白州の山

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